ガス圧力鍋愛用者で、電気圧力鍋も気になる......という方向け、ガス鍋と電気鍋の使用感の違いをざっくりと。
使ってみて初めて分かることも結構あるので、参考になれば嬉しいです。
いきなりデメリットからで申し訳ない、でも個人的に一番困惑したことだったので。
最初に断っておくと、これは圧力鍋の機種によると思います。
あくまで私が使っているエントリーモデルの「アイリスオーヤマ電気圧力鍋(PC-MA3)」の話だと思っていただければ。
例えば、
「普段は10分加圧するところだけど、今回は食材大きめだから気持ち長めに12分かな......」
という場合、私の電気圧力鍋ではそれができません。
10分以上の加圧は5分刻みでしか設定できないので、10分の次は15分!
さらに30分~1時間の加圧だと10分刻みになり、1時間~2時間の場合は30分刻みになります。
ただ、そこまで長時間加圧することはほぼないのでこの辺はあまり気にしたことはありません。
個人的には、せめて20分くらいまでは1分刻みで設定できるといいな、と思いました。
ガス圧力鍋なら自分の裁量で秒単位でコントロールできるので、少々戸惑いましたね。
気になる方は、購入前に説明書をDLして読んでみるといいかもしれません。
ついでにデメリットをもうひとつ
電気圧力鍋はガス圧力鍋より場所をとりますし、収納場所を選びます。
ガス鍋なら戸棚やコンロ下の収納など、収納候補がいくつかあります。
ですが、電気圧力鍋は電源が取れる場所に場所を確保する必要があります。
小型の炊飯器を1つ増やす感覚でいれば間違いないかと。
普段はコンロ下収納に、使うときだけ取り出す......という手もありますが、お勧めしません。
電気圧力鍋本体にはそれなりの重量がありますし、よっぽどマメな方でない限り面倒くさくなります。
我が家はリビングに小型のキッチンカウンターを置き、そこに置いています。
調理家電オタク気味なのでホームベーカリーもホットクックも頻繁に使っており、それらの家電と一緒に配置しています。
デメリットとはちょっと違うんだけど
ガス圧力鍋の場合は
加熱(点火) → 加圧開始(弱火に調整) → 加圧終了(消火)→ 圧力下がる → ふた開けてOK!
電気圧力鍋は
加熱(スイッチオン)→ 加圧開始 → 加圧終了 → 圧力下がる → かなり間がある → ふた開けてOK!
圧力が下がった段階でふたをあけて問題ないはずなんだけど、電気圧力鍋は圧力が下がってからある程度時間をおいてから調理終了のサインが出ます。
安全性への配慮なのかな?
加圧ピンが下がっているのなら無理やりこじ開けても大丈夫だとは思うけど、怖いのでやってません。
料理の仕上がりに問題ないので、不便は感じていないです。
なんか文句?ばっかりになってきたので、次からは電気圧力鍋にして良かった点を
基本的に電気圧力鍋にはとても満足してるんですよ?
持ち上げるのも洗うのも「ふた部分」と「内鍋」だけなので、軽くて楽、とにかく楽。
これだけでも買い増して良かったと思った。
個人的な事情で恐縮ですが、肩関節を痛めて重いものが持てなくなったんです。
ガス圧力鍋をふとした弾みに取り落としそうになったのが電気圧力鍋の購入のきっかけでした。
ガス圧力鍋の使用中はキッチンにこもりっきりになる必要がありました。
つきっきりで見張る必要はないけど、異音はしないか、火の加減は大丈夫か、圧力鍋の気配が感じられる場所にいないとやっぱり怖い。
それが100%放置可能なのはやっぱりすごい、あと調理中の音が小さいのも地味に嬉しい。
これが最大のメリットだと思う
ガス鍋だと、慣れるまでは火加減や加圧時間のコントロールに気を使います。
ある程度慣れてきても、空焚きになってないか、きちんと加圧できてるか、圧力は下がりきったか、色々注意を払う必要があります。
圧力鍋はやっぱり危険性の高い調理器具だと思うんです。
なんせ爆弾の材料にもなって、過去何度もテロに使われてるくらいなんですから。
一番怖いのはとにかく「空焚き」による圧力の上昇
空焚き状態にならないよう、水を入れすぎて仕上がりが水っぽくなることもよくありました。
でも、電気圧力鍋なら大丈夫
空焚き状態になる前に、エラーになって勝手に止まります。
食材を入れすぎると、加圧スタートのスイッチすら押せません(何度か経験あります)
私がやらかしても鍋がストップをかけてくれる安心感があり、思い切って水分量を減らした調理ができます。
圧力調理のコツって、いかに少ない水分で調理できるかってことだと思うんです。
できれば調味料の水分だけで調理するのが理想。
ガス鍋だと空焚きが怖くて多めに水を入れていたけど、電気圧力鍋なら思い切って水分を減らせるので仕上がりが良くなりました。
最後にかなり盲点だったメリット
鍋本体が熱くならないので、夏でも快適です!