被災してしまいました(4)

住んでいた仙台のマンションが派手に壊れて住めなくなったため、引っ越しました。

場所は同じく仙台のマンション......今度は大丈夫なのかな

引越し先の荷物もようやく片付けて、ネットもつないで、なんとか落ち着いた生活を取り戻しつつあります。

前のマンションは、津波の被害こそなかったものの地震の被害がひどくて......
壁がはがれ落ちて亀裂が入り、鉄筋はむき出しで(外から室内の壁紙が触れる状態)、玄関扉は開けるたびに形がゆがんでいくし(夫が蹴り飛ばして開け閉めしてました)、非常階段は落っこちてるし。

鍵なんて当然のようにかからなかったから、家財道具は無施錠の家に置きっぱなしですよ
よく盗まれなかったものだと感心してしまいます。

新しいマンションは、多少壁紙に亀裂はあるものの許容範囲の壊れ具合......かな。

背伸びしても物干し竿に手が届かなかったり、台所の棚に手が届かなかったり、洗面所の鏡が高い位置にあって掃除が面倒だったりと、微妙にイラッとさせられるけど。

仙台に限って言うと、津波の被害を免れた地域は急速に復興の兆しを見せています。
コンビニも昼には閉店していたお店が午後3時まで営業するようになり、夕方6時まで営業するようになり、とうとう24時間営業するようになってきました。

近所のスーパーも、食品だけを販売していたのが、今月に入って家電や寝具、キッチン用品などを販売するようになりました。

サッカーや野球などの娯楽を楽しむ気持ちも芽生えてきて、なんとか前を向こうと一人一人が懸命に生活をしている雰囲気です。

ただ、津波の被害が大きな地域は復興とは程遠い状態です。
同じ被災者として、何か出来ることはないのか考えなきゃいけないと思いつつも、自分の身の回りで精一杯で何もできず、もどかしい思いでいっぱいです。
わずかながらの義損金を捻出するのが精一杯です......

まずは、被害の少なかった私達が少しずつ普段通りの生活を取り戻すことが復興への小さな一歩だと思って、地道に生活を送るつもりです。

余裕ができたら牛たんと冷やし中華(仙台は冷やし中華発祥の地と言われていて、一年中冷やし中華をやっています)食べに行こう
温泉もどんどん入りに行くんだ