関西・近畿・東海・中国・四国地方の結納品(9種)
関西・近畿・東海・中国・四国式の結納
関西地方を中心として中国・四国地方にも共通した結納品です。
関東地方の結納品と比べて華やかなのが特徴です。
水引き一つを取っても、松・竹・梅などを模した立体的な水引き飾りが用いられ、関東の水引き飾りとは似ても似つきません。
酒料(家内喜多留/やなぎだる)、肴料(松魚料/しょうぎょりょう)、の合計3つに分けてお金を包むのも特徴です。
(酒料、肴料は共に結納金の一割が目安です。)
関西・近畿・東海・中国・四国式の結納品(9点の場合)
結納品は、左から右に単純に並べるのではなく、以下のように3×3の状態で並べます。
肴料(松魚料/しょうぎょりょう)
梅の水引き飾りの下に置きます。
目安は結納金の1割程度。
「肴料」とはいわゆる「お食事代」のことで、昔は実際に魚を贈っていました。
関東式の結納品ではかつお節を代わりに贈り、九州では生鯛など実際の魚が贈られる場合もあります。
目安は結納金の1割程度。
「肴料」とはいわゆる「お食事代」のことで、昔は実際に魚を贈っていました。
関東式の結納品ではかつお節を代わりに贈り、九州では生鯛など実際の魚が贈られる場合もあります。
酒料(家内喜多留/やなぎだる)
竹の水引き飾りの下に置きます。
目安は結納金の1割程度。
本来は柳の樽に入れた祝い酒のことですが、今は「酒料」として現金を包むようになりました。 関東では「家内喜多留」として現金を包むことが多く、九州では日本酒の現物を贈る場合もあります。
目安は結納金の1割程度。
本来は柳の樽に入れた祝い酒のことですが、今は「酒料」として現金を包むようになりました。 関東では「家内喜多留」として現金を包むことが多く、九州では日本酒の現物を贈る場合もあります。
帯料・御帯料(おびりょう・おんおびりょう/結納金のこと)
結納金をつつんだもので、松の水引き飾りの下に置きます。
小袖料と呼ぶこともあります。
ちなみに、女性から男性に贈る結納返しは「袴料」と呼びます。
小袖料と呼ぶこともあります。
ちなみに、女性から男性に贈る結納返しは「袴料」と呼びます。
熨斗(のし)
関西では鶴の水引で飾ることが多いです。
もともとはあわびを薄く伸ばした物でした。(「のしあわび」が語源)
あわびは貴重な食材なので、昔は不老長寿を象徴していました。
もともとはあわびを薄く伸ばした物でした。(「のしあわび」が語源)
あわびは貴重な食材なので、昔は不老長寿を象徴していました。
高砂人形(たかさごにんぎょう)
おじいさん(尉/じょう)とおばあさん(姥/うば)と模した小さな人形です。
夫婦2人ともに白髪になるまで仲良く長生きできるように、との願いが込められています。
夫婦2人ともに白髪になるまで仲良く長生きできるように、との願いが込められています。
末廣(寿恵廣/すえひろ)
一対の純白の扇子のことで、関西では亀の水引で飾ることが多いです。
扇を広げた形は末広がりで反映を象徴していて、一家が末永く栄えるようにとの願いが込められています。
扇を広げた形は末広がりで反映を象徴していて、一家が末永く栄えるようにとの願いが込められています。
子生婦(こんぶ)
昆布のこと。
昆布は生命力と繁殖力に優れていることから、元気な子宝に恵まれるように、との願いが込められています。
なお、昆布の枚数も縁起の良いとされる奇数で包みます。
昆布は生命力と繁殖力に優れていることから、元気な子宝に恵まれるように、との願いが込められています。
なお、昆布の枚数も縁起の良いとされる奇数で包みます。
指輪などの記念品
婚約指輪などの記念品。
「指輪」のことを「結美和(ゆびわ)」というようにおめでたい漢字をあてることもあります。
「指輪」のことを「結美和(ゆびわ)」というようにおめでたい漢字をあてることもあります。
寿留女(するめ)
するめイカの干物のこと。
日持ちがすることから、長く幸せな家庭を築くようにとの願いが込められています。
日持ちがすることから、長く幸せな家庭を築くようにとの願いが込められています。
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