点滴治療の流れや費用など

突発性難聴の治療には主に「内服薬での治療」「点滴での治療」があります。

私は薬を1カ月ほど飲んで治療したため、点滴治療がどのようなものかよく知りません。
「点滴=即1週間入院」と言われてきたので、短期間で強力な治療をするんだろうな......という漠然としたイメージがあるくらい。

先日、実際に点滴治療を受けた孔雀さんからコメントを頂きました。
点滴治療の細かいところまで教えていただきましたので、ご本人の了解の下、治療内容等をまとめておきます。
(孔雀さんありがとうございました!)

孔雀さんの治療はステロイド剤を使わないこと、日帰りでの点滴治療であることが大きな特徴です。
突発性難聴にはステロイド剤を用いるのが大半なので、かなり珍しいケースだと思います。

ステロイド剤を使わないことにも驚きましたが、私がかかった病院では「点滴なら入院」と言われていたので、そういう意味でもちょっとびっくりしました。
調べてみると、ステロイドは強力な薬であるため点滴の速度を遅くするのだそうです。
(そのため点滴だけで2時間近くかかることもザラだとか。)
だから入院せざるを得なくなるのかもしれませんね。

なお、コメント全文はこちらの記事 矢印 治癒から3年 にあります。
(2012年2月20日と22日のコメントです。)

コメントからの引用ここから 矢印

点滴の薬について(1日1回の点滴治療)

ソルデム3A 500ml
(基礎輸液、脱水症状などで使うそうです)
メチコパール 500マイクログラム
(錠剤と同じで、ほとんど副作用無し)
アデホス Lコーワ 10mg
(錠剤と同じですが、点滴で行うことで胃への負担が無いそうです)
パルクス注射液 5マイクログラム(アルプロスタジル注射液)
(カリクレイン錠と同じ様なもので、血流改善薬です)

これにあわせ、酸素吸入(90L)約30分
副作用の強い、ステロイド剤はなしですが、1回の通院で診察/検査/点滴で2時間~3時間はかかりますので、時間的にキツイです。

治療の内容・治療時間など

診察
(耳の中をカメラで確認、内耳/外耳炎や鼓膜異常の確認)
聴力検査
(ヘッドホンを付けてやる奴ですね)
再度診察
(聞こえの状態などの説明と点滴説明)

ここまでに、待ち時間含めるとだいたい1時間~2時間ぐらいです
(混み具合で時間がわかりません)
で、治療室に移動して点滴
これが約1時間程度です(片手なのでせいぜい小説を読むぐらいです)
これと平行して、酸素吸入を約30分します

医療費について

2/17(金) 通院 診察/精密検査/点滴 4,280円
2/18(土)  通院 診察/簡易検査/点滴/処方箋
日曜は、点滴がないのでクスリ(2日分)
・メチコパール錠 500マイクログラム
・アデホスコーワ顆粒 10%/3g
2,260円
340円
2/20(月) 通院 診察/簡易検査/点滴 2,060円

合計 8,940円です。
ただ、この後も予後経過を診るそうなので、少しかかります。

その他について

毎日点滴となると、もう一つ問題がありました。腕の血管に刺す場所が無くなっていく事です。
初日は左の一番太い所、2日目は試しに左の細い血管に・・・なんとかOKだったんですが
ちょっとずれると、点滴が落ちなったので右の一番太い所へ変更。
3日目になると、刺すところがないので右の細い所へ。
これは、左より太かったのでなんとか・・・
でも、両腕ともあざになってしまいました。
あと1日点滴があったらと思うとぞっとします。

コメントからの引用ここまで 矢印

私の感想を少しだけ。

拘束時間が長い汗1
通院時間も含めるとかなりの時間になりますね。
点滴治療のほとんどが入院して行われるのはこういう理由もあるのかな。
孔雀さんの病院はなるべく日帰りの治療を行うそうです。
多少スケジュール的にきつくても、点滴の通院治療は無理ではないみたいです。
でも、体に負担がかかるのは確かだと思うので、できれば入院して治療に専念した方が楽だと思う......

意外と医療費がかからない?
点滴ってもっと費用がかかると思ってました。 意外と安いんだな、というのが正直な感想です。 入院していないから医療費が抑えられているのかな。

病状によって、点滴にするか、内服薬にするか、入院するのかしないのか色々な治療法が考えられると思います。
悔いが残らないように、お医者さんとトコトン話し合って、納得のいく治療を受けましょう。